野菜ソムリエサミット銀賞。その先にあるもの
このたび、野菜ソムリエサミットに出展した「至高にんにく」が、銀賞を受賞しました。
とてもありがたい評価ではありますが、今回お伝えしたいのは“結果”そのものではありません。
なぜ出展したのか。
その背景にある想いこそが、私たちにとって一番大切な部分です。
にんにくを“脇役”で終わらせたくない
にんにくは、これまでどこか「脇役」の存在でした。
料理の風味付けや、肉の匂い消し。
確かに大切な役割ではありますが、それだけで終わっていい野菜ではないと、私は思っています。
本来、にんにくは“主役になれる野菜”です。
丸ごと焼いて食べたときの、あのほっくりとした甘さ。
じんわりと広がる旨み。
それを知らないままでは、あまりにももったいない。
だからこそ私は、「にんにくを丸ごと楽しむ文化」を広げたいと考えるようになりました。
食は、人生のエネルギーになる
その根底にあるのは、食に対する考え方です。
食べることは、ただお腹を満たすためのものではありません。
人を元気にし、日々のモチベーションを支える“エネルギー”そのものです。
そして、食を楽しめない人はいない。
だからこそ、誰かの「美味しい」という瞬間をつくりたい。
その想いが、「すべての人に本物を」という信条につながっています。
価格ではなく、価値で選ばれる農業へ。
それを実現するためのひとつの挑戦が、今回の出展でした。
「至高にんにく」という名前に見合うものか
同時にこれは、「至高にんにく」という名前に見合うものなのかを問う機会でもありました。
自分たちの栽培技術や土づくりが、本当に通用するのか。
第三者の評価を受けることは、ある意味で逃げ場のない挑戦です。
しかも昨年は、決して恵まれた環境ではありませんでした。
天候不順や乾燥といった厳しい条件の中での栽培。
理想通りとは言えない仕上がりだったのも事実です。
それでも出展したのは、その中でどこまでやれるのかを知りたかったからです。
評価された、味・香り・食感
審査では、味・香り・食感において高い評価をいただきました。
ピリッとした辛さのあとに、ゆっくりと広がる甘みと旨み。
香ばしく、思わず食欲をそそるにんにくの香り。
そして、とろけるように柔らかく、ねっとりほっくりとした食感。
それは単なる偶然ではなく、土地と向き合ってきた結果だと感じています。
十勝の大きな寒暖差は、にんにくに糖分を蓄えさせ、甘みと旨みを引き出します。
バランスの取れた土壌は、ストレスの少ない生育を支え、香りを育てます。
そして、しっかりと実を太らせることで、あの食感が生まれる。
自然と向き合い、整え、引き出す。
その積み重ねが、評価につながったのだと思います。
銀賞は、現在地を知るための結果
銀賞という結果は、ひとつの区切りではあります。
しかし、それはゴールではありません。
むしろ、自分たちの現在地をはっきりと示された瞬間でした。
評価された部分がある一方で、まだ足りない部分も見えた。
それこそが、今回の一番の収穫だったと感じています。
鎌田農園の至高ニンニク 6個入り
野菜ソムリエサミットで評価された味を、ご自宅で。
にんにくの価値が変わる瞬間
印象的だったのは、「にんにくが苦手だけど、これは食べられる」という声でした。
その一言に、にんにくの価値が少し変わり始めている手応えを感じました。
もし、にんにくのイメージが変わるとしたら。
もし、それが当たり前の食べ方として広がっていくとしたら。
そこには、まだ誰も見たことのない食の可能性があるはずです。
十勝から、新しいにんにく文化を
丸ごと焼いたにんにくを、当たり前に頬張る食卓。
そんな風景を、十勝から広げていきたい。
十勝という土地が持つ力と、にんにくという作物の可能性。
その両方を掛け合わせることで、新しい食文化は生まれると信じています。
今回の評価は、あくまでその一歩です。
ここからさらに磨き続けることで、本当に価値あるものにしていきたい。
「すべての人に本物を。」
その言葉に、これからも向き合い続けます。



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